この数年の間 たくさんの出会いもありましたが
また反対にお別れもありました。

最愛の人だったり 大切なものとの別れ。。

どんなことにも終わりはある

大変な事、嫌だなと思う人でさえ いつかは終わりがお別れがくると
思えば愛おしくなりました。

自分でさえ 寿命があります。
明日かもしれないし 10年 20年かもしれません。
その時に心残りがないようにしたいですね。

私の母が亡くなった時に このことを痛感しました。

元気な頃の母は 勝ち気で口も達者(私のおしゃべりは母譲りかも)
よくケンカというか 言い合いをしました。

母は日本酒が大好きで 熱燗を作るのに火にかけて
時々忘れたりしていたので 私は「冷で飲めばいいのに!」と
よく母にいいました。

母も頑固なので どーしても「熱燗を飲みたい!」という時は
私はブツブツ文句をいいながら 熱燗を用意しました。

また煙草が大嫌いな私は 母の煙草を買いに行くのも嫌でした。

カラオケに行くと 母は「君こそわが命」を何十回も歌うので
またそれもあまり上手ではないので 聴かされる方はもうウンザリ。

母は買い物に行くと 多く払い過ぎているものはないか 
必ず レシートをじっくりチェック。
傍にいる私はめんどくさいやら 周りの目が気になって恥ずかしいやらで
とても嫌でした。


しかし 母の最期の日
病院で酸素マスクをして 横たわる母を目の前にした時
私が母に対して煩わしい事柄と思っていたことは
なんて小さなこと どーでもいいことだったのです。

もう一度元気に起きてくれるなら。。

母の好きな熱燗を好きなだけ用意するし 
煙草も喜んで買いに行く。
レシートチェックだって 1時間でも2時間でもいくらでも待つさ。
「君こそわが命」一緒に歌おう!

日々の些細なことでの言い合いではなく

「お母さん 愛しているよ 大好きよ いつもありがとうね」

これが一番伝えたいことでした。

それなのに この一番伝えたいことを伝えるのに
母がもうこの世界から出発する間際になるとは。。。
それまで気付かないとは。。。

真実を伝えるのに相手が死の床につくまで
遅らせてはいけません。

真実は(本音)感謝や愛の言葉かもしれないし また真実をいうことで
心が痛んだり 波風が立つことかもしれません。

でも真実を伝えずにいると ずっとその間心の片隅で気になり
日々落ち着かず自分らしく生きていないことになります。

もし波風が立ち相手との関係がぎくしゃくしたとしても 
それは一時的なことで舞い上がった埃が落ち着くように 
その後は周りと新たに関係を再構築し愛を深め合ったり 
またお互い祝福しあって 別々の道を行ったり新たな展開が生まれます。

どちらにしても真実を早く伝えることは 
自分にも周りにも「らしく」生きることを
促す行為だと思います。

私達は限りある命です。
明日で最後となれば 誰に連絡をしますか? 何を伝えますか?


真実は胸で温めていてはいけません 
新鮮なうちに早く伝えたいですね。。。


ちび「ボクたち猫はいつでも本音だよん」
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